「仏教って、なあ〜に?」シリーズ  


@生かされている、私たち  
太陽に一番近い「水星」の表面温度は130〜350度と、ものすごく熱い。次は「金星」で330〜530度、水は蒸発してしまう。反対に、太陽から遠い「火星」の表面温度は氷点下73度であるが、水はない。他の星にも多量の水はないようだ。
大宇宙の中で『水』があるのは、私たちの地球だけなのだ。これほど不思議で大切な水を、生命をささえる水を守りぬき、私たちに残してくれたのが、神仏をはじめ、私たちのご先祖さまなのだ。おいしい水を、清らかな水を残して頂いたお礼に「有り難うございました。どうぞ、おいしい水をお召し上がりください」と感謝の気持ちをこめて、お供えせずには、おれないではないか。
そして、神仏やご先祖さまが守ってくれた水を、私たちも大切に守っていかなければ、なりませんね。美しい水を残してくれた神仏やご先祖さまが、なんだか身近に感じられるようになってきますね。だって、神仏やご先祖さまによって、私たちは生かされているんだもの。どうか、清らかなお水を、神仏やご先祖さまに、たっぷりと、差し上げてくださいね。
 合掌
 A死んだ肉体は、どこへ行くの?
「私のお墓の前で 泣かないでください 、そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています
秋には光になって 畑にふりそそぐ 、冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる 夜は星になって あなたを見守る
私のお墓の前で 泣かないでください 、そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています」
れはNHKテレビで放送された「千の風になって」の歌詞ですから、ご存知の方もあるでしょうし、肉親などを亡くされた悲しみから、立ち直るキッカケになった人もいるでしょうね。

私たち人間を火葬すると、肉体は「お骨と灰」になります。その他のものは、気体となって空へ昇り、上空1,000mから10,000mの間に漂います。それでも、地球の引力からは脱出できません。つまり、地球から離れることはできないのです。
空中にとどまっている「気体となった肉体」は、どこへ行くのでしょうか?それは、大地から昇ってくる水蒸気と出会い、溶け合って、やがて液体、つまり水となって地球に帰って来るのです。そして雨となり、川となり、田畑を潤し、飲み水となって、再び、生き物の命になるのですね。だから清らかな水を、大切にしなければ、なりません。
人間のたましいは神仏やご先祖さまの待つ世界(お浄土)へ行きますが、この地球の世界では「千の風」となって吹き渡っているのですよ。


千の風になって」の歌詞の意味は、この私が人間としての役割を終えた後、まず風になって大空を吹き渡り、次に雪や光や雨になったり、鳥や星に姿を変えて生き続ける。すなわち地球上で昔から営まれて来た「いのちの大きな循環」の中に組み込まれる訳ですね。
「私は死にましたが、人間以外の命に生まれ変わって、今もしっかり生きているのですから心配しないで下さい。私のお墓の前で、そんなに嘆き悲しまないで下さい…」という、死者からのメッセージなのですね。
吹き渡っている風とは、死者の息であり、千の風になるとは、大地や自然や宇宙と一体化することなのですね。
だから今、生きている私たちは、過去に見送った無数の死者たちに囲まれて、その恩恵を受けて日々、生かされているのではないでしょうか? ところで、あなたは死んだ後、何に生まれ変わりたいですか?
私たちも日蓮聖人のように、皆の幸せが自分の幸せになるような生き方を早く身につけて、来世も再び、この世に戻って来て、皆さんの幸せの為に働こうという願いを持ちたいものですね。

Bあなたの心で、地球を救ってください!
tikyu1私は「ブッダ」です。日本では「シャカ」とか、「おしゃかさま」と呼ばれています。 実は私も、皆さんと同じ、人間として生まれました。
今から二千五百年ほど、昔のことです。
インドの北、ヒマラヤの麓にある、カピラ城という小さな国の、王子として4月8日に生まれたのです。
お父さんは国王スッドーダナ、お母さんはマーヤです。
私には「シッダールタ」という名前がつけられました。 「願いがかなった」という意味です。


tikyu2私は生まれると、すぐに立ち上がって、7歩あるいて、言いました。
「あなたの命、私の命、尊い命、人間も植物も動物も、生きるものは、すべて尊い命をいただいた仲間
みんなで大切にいたしましょう」
これは、私がさとりを開いて「ブッダ」(おしゃかさま)となり、地球に住むすべての生き物が、
平和に暮らすための教えを説いたことから、後に、人々が伝えた話にちがいありません。

さて、4月8日の私の誕生日を、お祝いしてくださる皆さんに、私からお願いがあります。
皆さん、地球を救ってください。 今、地球は死にかけています。


tikyu3今のまま放っておけば二百年、いや「百年で、地球は死んでしまう」と、言っている学者もいます。
ほんの少し前まで、地球は美しくて健康でした。
豊かな自然の中で、生き物すべてが、お互いの命を尊びながら、生活をしていました。
あの地球はどこへ行ったのでしょうか? 
地球が皆さんに訴えています。「私を痛めつけるのは、もう止めてください!」
「地球が死んだら、人間だって死んでしまうのですよ!」と。今なら、まだ間に合います。
皆さんの心の中に、地球にやさしい、花を咲かせてほしいのです。


tikyu4そして一人一人が、地球を元気にする為に、色々なことを実行してください。
あなたの、心の中に咲いた花は、きっと地球を、美しい花園にするに違いありません。
大気汚染とか森林伐採とか、地球環境が悪化しているよね。
私たちも、できることから始めようよ。大人だけに、任せておけないもんね。


tikyu5 生き物すべてが、尊い命をいただいた「地球の仲間」なんだ。
大人も子供も、地球のために、身近なことから始めましょう。


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